監督:若松孝二
配役:ARATA(井浦 新)、大西信満、並木愛枝、地曵豪、坂井真紀ほか

1972年のあさま山荘事件に至る道程を連合赤軍側の視点から撮った『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』を観ました。

理想に燃えて突き進む彼らの姿は……うーん、私には麻疹にかかって熱にうなされてるような、そんな苦しさを感じました。
御大層な言葉が情熱のまま飛び交うんですが、傍から見ればやってることは強盗、監禁、暴力、殺人とただの犯罪集団。
挙句の果ては総括と称して仲間をリンチで大量に殺してしまう。いや、数少ない仲間を殺しちゃダメでしょ。
男女関係なく妊婦もリンチ。リーダーの森が目指す共産主義化って恐怖政治のこと?って思っちゃいました。
(森と永田がくっついて永田と事実婚をしていた坂口に「革命のためには云々」みたいなことを言ったとき、だめだこりゃと思いましたね)

この映画は台本の流れ通りに撮影したそうで、たしかに後半に進むほど役者たちの疲弊感が伝わってきます。
悲壮感たっぷりの決して楽しいとはいえない映画ですが、社会や理想と現実、集団心理など深く考えるきっかけになるのではないかと思います。