監督:野村芳太郎
主演:桃井かおり、岩下志麻、柄本明、鹿賀丈史

松本清張原作の映画『疑惑』を観ました。

保険金狙いで夫を殺害したと疑われ逮捕された鬼塚球磨子(桃井かおり)と彼女の弁護を引き受けた弁護士佐原律子(岩下志麻)の「女のたくましさ」を垣間見れる映画でした。

私がこの映画で心に残ったのは球磨子を演じる桃井かおりさんの演技ですね。
記者会見でマスコミ・警察に毒づくところ、旦那の葬式で吐き気をもよおすシーン、元恋人の豊崎勝雄(鹿賀丈史)と法廷での激しいやりとり、そして有名なワインのシーン(笑)
人を小馬鹿にしたようなあの態度は、実際に近くに居たら嫌ですけど、キャラクターとしては素晴らしくて惹きこまれました。

もちろん強い女を演じる岩下志麻さんも良かったですが、この映画では球磨子の鬼キャラが凄まじかったので観終わって少し経った今は印象が薄いです。

さて、この映画で有名なのはラストシーンですね。
くわえ煙草で「何か」を馬鹿にした笑い。
鼻で笑う、という表現がぴったりなあのラストシーン。彼女は「何」に対して笑ったのか意味深ですよね。

昭和の社会派ミステリーは良作が多いですね。